金 山 城 (2回目)
金山城へは、6年前に1人で訪れたが、今日は城郭史学会の見学会で、同好の士およそ30人と一緒に訪れた。
昨日までの暑さがなくなったのはいいが、今にも降り出しそうな空模様である。
前回に来たときは石の造形(近年の復元石垣類)に驚きもし、あまりの不自然さに違和感を感じたものである。この造形物は、そのときと変わっていない。
城好きの同士の中からは、この不自然さに不満の声もちらほら。
西城の西側に残る石垣(A地点)
本丸の北側に残る石垣(B地点)
現代の石垣には飽き飽きしているので、古来の石垣が懐かしく思える。そのような石垣が、広い城域のあちこちに散在している。
見張り台の石垣(C地点)
二の丸の下の石(D地点)
見張り台はこの城の中で最も高いところにある。同行の中にその道のプロがいて、この石垣について解説してくれた。 柔らかい感じの白っぽい石はこの城古来の石、硬い感じの黒っぽい石は、現代人がどこかから持って来た石だそうである。(右図の黄色い線がその境)
二の丸の下には、この山の岩盤がむき出しになっており、腰曲輪群の石垣と同居している。
土塁跡(E地点)
土塁跡(F地点)
城の外周には、土塁の残っているところがある。
見学会の案内者が教えてくれなければ、まったく気づかない。
小雨に煙る石垣
下界は霧の中
時折小雨になったが、山城にはそれもまた一興。
小雨に煙る石垣も、現代の石垣ではあるが、またいい風情である。下界は霧の中である。
2007年9月23日