今井城・藤橋城


  今井城   


本郭北側の土塁
全景
  青梅市内の小さなふたつの城を訪れる。
  青梅線河辺駅からバスに乗り、「金子橋」で降りる。(バス停は埼玉県である)
  少し歩くと、住宅街の裏手にこんもりした森がある。 これが今井城である。 60〜70メートル四方の小さな城である。

内堀
本郭内部
  大きな郭は、二つくらいだが、目立った土塁は見当たらない。 しかし本郭の周囲には立派な空堀と、その外側に土塁が巡らされている。
  城全体は、舌状台地の先端にあるのだが、台地の中では最も低い位置にある。 台地続きには大きな堀切が欲しいところだが、見当たらない。 

 今井城メモ
  1500年前後の城らしいが、詳細は不明。 西側の三田氏、東側の金子氏の係争地である。
  今井四郎兼平の伝説もあるらしい。

  藤橋城   

想像図
1郭内部
  今井城の西、1キロあまりのところに藤橋城がある。 この城も60〜70メートル四方くらいの小さな城である。
  今井城が雑木林だったのに対して、こちらは城跡公園として整備されている。 しかし整備されすぎており、往年の姿を想像するのが難しい。
  虎口はこじんまりとした入口となり、堀と土橋は失われ、土塁はきれいなつつじの花壇となり、櫓台はくつろぎの休憩所となっている。

1郭東側の土塁(内側より)
1郭西側の土塁(外側より)
  かろうじて周囲に土塁や櫓台の痕跡が見て取れる。
  城の北側は水田で、当時は湿地だったことが想像できる。 また南側は住宅地であるが、街路の形状に丸馬出しや外堀を想像することができる(あくまで想像だけであるが)。

 藤橋城メモ
  北条氏照の家臣、平山氏の居館と伝えられる。

2014.5.10