「 競 鑑 」

『古寛永泉志』などの名著で知られる増尾富房さんは、「穴銭堂」というコイン店を経営しておられました。
その店では、『銭貨』という月刊誌を発行されていました。 昭和44年ころから平成4年ころまでのことです。

この「銭貨」には、「競鑑」というコーナーがありました。
コイン(穴銭)の拓図の一部を提示して、そのコイン名を当てさせるというコーナーです。
「競鑑」とは、鑑定を競うといった意味合いでしょう。
正解者の中から抽選でその現物がもらえました。
その中から、いくつかを紹介します。 すべて寛永通宝です。「古寛永・坂本跳永」のような分類名を当てる問題です。

問1
昭和55年9月号
問2
昭和54年3月号
問3
昭和54年6月号
問4
昭和54年12月号
小梅手広穿 水戸勇文 長門裕字異頭通 芝接郭
ヒントは、
■問1 特色のある寛字と内郭に注意すれば自然に答えが出る筈です。
■問2 天保銭の大珍品で同じ名称を持つものがありますが・・・
■問3 答えのカギは総てこの通字にあります。少し難しいかも知れませんが挑戦してみて下さい。
■問4 宝字1字です。古寛永はどうも苦手だ・・・・なんて云わず、せっかくの機会です。是非共参加してください。
でした。

問5
昭和55年7月号
正字勁文

今度は面文はどこも隠されていません。
■問5 今回は一寸難しく、面は有りふれた文銭ですが銭文の太細が目立つ一類があり、小川両譜には載っていないのですが、多少文銭に関心のある方なら気付く筈です。背の文の名を答えてください。
この問題は意外と難しかったようで、正解者が通常より少なかったです。
さあ、皆さんいかがでしょうか。  正解は ⇒こちら

2017.11.28