『コインの水族館』

 
最近、興味深い本が出版されました。
木谷浩著、『コインの水族館』、成山堂書店、平成23年5月28日発行
魚類が登場するコインばかりが紹介されています。

魚のあるコイン、すぐ思い浮かべられるのは二つ三つしかありません。
ところがこの人は、実にたくさんの魚コインを収集されています。
魚の形のコイン、デザインの主役のもの、脇役のもの、模様の中に潜んでいるもの、ミントマークとして使われているものなどなど、紀元前から現代世界まで、実に1000枚を超えています。

「趣味」という言葉を「新明解国語辞典」で調べてみますと、”利益などを考えずに好きでしている物事”と書いています。
この本のはしばしに、著者の趣味の世界が垣間見れます。
著者は、海洋関係のお仕事の人らしいです。 趣味と仕事は近いようですが、趣味が実益を兼ねているとは思えません。 趣味を楽しむということはこういうことなのでしょう。



2011.12.29