東大経済学研究科の所蔵貨幣
時代
ケース番号
名 称
備 考
中世
8-C-5
中世模鋳銭・開丹聖宝
いわゆる島銭。他に「和開通宝」、「天宋通宝」などもあり。
中世
10-H-2
中世模鋳銭・立口通宝
これも島銭。
江戸
59-G-5
伊勢鳩目銭
さほど見栄えは良くないが、あまり見かけない。
江戸
62-A-1
淳祐通宝(天保座試鋳銭)
同種の「萬年通宝」もあり。
幕末
63-F-3
富士旗一匁銭
英国製の貨幣。一分、五分銭もあり。
幕末
64-D-1
加越能通用銭(三百文銭)
幕末地方貨は他にもたくさんあり。
幕末
64-E-2
寛永通宝(太平百亀銭)
これも金沢藩の試鋳銭らしい。
幕末
67-C-3
大日本美宝(永泉一百)
水戸藩試鋳銭だが、全体の6分の1に裁断されている。
中世
70-F-1
永楽通宝 御紋金銭
さすが、すばらしい。
江戸
72-A-2
寛永通宝 元和手銀銭
6枚あり。
中世
79-B-1
上代方金
「上代判金」もいいが、「上代方金」もすばらしい。
江戸
80-D-1
駿河墨書小判
中世
89-A-1
萩銀
「萩銀」、「石州銀」、その他切銀も多数あり。
江戸?
97-C-4
巴一歩銀
花巴一歩銀もある。
幕末
97-G-1
福知山三十匁銀
幕末地方銀貨の中では珍しい。
明治
111-B-2
試鋳二厘銅貨
あまりカタログにも記載されていない。
琉球
113-A-1
中山通宝
東京大学大学院経済学研究科は大量の古貨幣を所蔵しています。 その数、11317件で、大半は、日本・中国・朝鮮の古貨幣です。
中には、日銀貨幣博物館や東京国立博物館にもないようなものがあります。 現物は一般には公開されていないようですが、Webページ上で公開されています。
それらの中で、気に入ったものを数点、紹介します。
をクリックすると、リンク先の画像が表示されます。
ところで、通常我々が「一円銀貨」と呼んでいる明治時代の銀貨は、明治34年以降は日本では通用しませんでした。 この収蔵品の名簿では
明治30年までのもの 「一円銀貨」
明治34年以降のもの 「円形銀塊」
と明確に区別しています。 さすが経済学の専門家、と感心します。
2010.9.19 2016.1.16 リンク先改訂
引用ページ :
「東京大学経済学図書館・経済学部資料室」