戦国武将の軍用豆板銀?
戦国武将の軍用豆板銀?
左 1.3g 13.2mm / 右 1.7g 12.2mm
変わったものを入手しました。 店主の言によると、戦国時代の武将が作った軍用豆板銀ではないかとのことです。
左側の銀貨には「保」、裏面に「文?」、右側の銀貨には「元」の刻印がはっきり読みとれます。
まさか「天保」、「文政」、「元禄」ではないでしょうが・・・
しかし、こんなもの見始めです。
江戸時代に出版された『三貨図彙』には、似た形状の銀貨として、「筑前博多御公用銀−細銀」、「太閤軍用銀」などが数種掲載されています。しかしそれらは、上のものよりやや重く、刻印も異なります。
また、東京大学大学院経済学研究科所蔵品の中に江戸末期のものと推定される
「戯印銀」
というのがありますが、こちらは7〜8cmの大きさです。
中国清朝末期の地方軍閥が利用したもの、との説もあるようです。
信頼できる類品や文献が出現するまでは、平成の戯印銀と位置づけたいところです。
2010.9.11