鑲置(じょうち)銭
北宋・嘉祐元宝 (1057年)
嘉祐元宝の中で、「仰嘉」と分類されているものです。
25.1mm 3.2g
北宋・治平元宝 (1064年)
治平元宝の中で、「大字」と分類されているものです。
24.8mm 3.2g
上の2枚の銭は、北宋の最盛期に発行された「嘉祐元宝」と「治平元宝」です。 日本にも盛んに輸入されていた渡来銭のひとつです。
この2枚の銭の文字をよく見ると、「元」と「宝」の字は、全く同じです。 下の比較画像でじっくりご覧下さい。
北宋の時代、貨幣の原型(母銭)を作るとき、『活字』を使用したと言われています。 嘉祐元宝と治平元宝で同じ活字を利用しています。 この方法を「鑲置(じょうち)」といいます。
嘉祐元宝の「元」
治平元宝の「元」
嘉祐元宝の「宝」
治平元宝の「宝」
2020.6.20 「コピー銭」より独立