バングラデシュのコイン

バングラディシュの2タカ・ステンレス鋼貨
2013年発行
ステンレス・スチール貨 5.56g 24.0mm
肖像は、初代大統領のムジブル・ラフマン
上部にベンガル語で、
গণপ্রজাতন্ত্রী বাংলাদেশ সরকার
(バングラデシュ人民共和国政府)
上のコインは、2013年発行のバングラディシュの2タカ・コイン。
鉄、ニッケル、クロム、炭素を主成分とするステンレス鋼貨。 重さは5.5gあり、日本の100円玉より大きい。
2タカは、現在(2019年)の為替レートでおよそ2.5円。 額面には不相応なくらいの大きさです。
しかし、この国は、毎年5%以上のインフレが続いています。 製造時には、もっと価値があったのでしょう。

新興国では、独自の造幣局を持たず、外国に依頼するところがあります。
バングラデシュでも、ドイツ、インド、カナダ、スペイン、フィンランドなどの造幣局に依頼しています。
この2タカ硬貨も、2004〜8年はフランス、2010年はスロバキアで製造していましたが、2013年には大阪の造幣局で製造しました。
日本の造幣局が、戦後初めて外国の通常通貨を製造した記念すべき硬貨です。
(戦前は1916年にロシアの貨幣を製造したことがあります。また、2007年にニュージーランドの記念銀貨を製造したこともあります。)

発行枚数は5億枚。 造幣局が発行した2014年の日本硬貨のミントセットにこの硬貨も並べられています。

 2019.7.15