川口和同
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称・川口和同 3.6g 23.4mm
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昭和48年ころ、日本のコインブームが最高潮に達しました。
東京オリンピックの1000円銀貨が、一時2万2千円もしました。 大卒の初任給が5〜6万円の時代です。
そのころ、高価なコインには、偽物も横行しました。
画像の品もその一例です。
ある入札誌に、1枚の和同開珎が出品されました。
端正なつくりで、無傷で美品の和同開珎です。 きれいな青錆もついています。 当然、高価で落札されました。
しかしその後、よく似た品がその後何度も出品されると、さすがに「?」と気づく人が出てきました。
詳しく鑑定すると、錆は近代のつけ錆でした。
製造先は、鋳物で有名な埼玉県の川口市らしい、との情報から「川口和同」と称されるようになりました。
「川口和同」の簡単な見分け方は、背郭の形状です。 上部が太く、下部が細く、そして左上に特徴的な歪みがあります。
古き良き時代の、あまり良くない出来事です。
2016.8.16