いるかのコイン
オルビア発行の銅貨 紀元前3〜1世紀
1.3g 最大長さ24.9mm 裏面の画像は左右反転
なんとも愉快な形のコインです。
動物をデザインにした貨幣はよくあります。 しかし、動物の形をそのままに写した貨幣は他に見ません。 躍動感のある姿が愉快です。
発行したのは、紀元前3世紀ころのギリシャの植民都市のオルビアです。 黒海の北岸にある港町です。
「ウクライナの至宝」展より
当時、このあたりにはスキタイ人(紀元前8〜3世紀)、後サルマタイ人(紀元前3世紀〜)が住んでいました。
彼らは優れた貴金属の装飾品を作っています。 いるかは、彼らの好んだ題材のひとつです。 右の画像はサルマタイ人の金のブローチです。
2015.11.3