スペインの再刻印コイン
表面
中央に盾形の枠にお城の図、
右側に価格を表すVIII
表面の再刻印
新価格を示すVIIIと、
マドリッドを意味するMD
裏面
中央に盾形の枠にライオンの図、
右側に発行年の1619
裏面の再刻印
上部に王冠、
下部に1641
スペインの8Maravedis銅貨 7.0g 22〜23mm
スペインのフェリペ4世(在位1621〜65)のころの貨幣制度は、高額単位のレアル(Rea)と低額単位のマラヴェディ(Maravedi)があり、1レアル=34マラヴェディでした。
そして、少額貨幣としては、2,4,8マラヴェディの3種類が発行されていました。 完全な円形ではなく、銅の板を切断して刻印したものです。
治世半ばの1636年に、新たに6、12マラヴェディを発行することにしました。
しかし、新たに製造したのではなく、何とそれまでの4、8マラヴェディ銅貨のうちの比較的重いものに高額の価格表示の刻印をして再利用しました。 「再刻印貨(Resellados)」と呼ばれています。 このとき、やや軽めのものには、前と同じ価格表示の刻印をしました。
上のコインは、1619年発行の8マラヴェディ銅貨に、1641年に同じ8マラヴェディの刻印をしたものです。
2012.8.5