スペインのコブ・コイン
スペインの2Escudo金貨
フィリップ3世 1599〜1621 6.8g 18.5mm 厚さ2.0mm
Florenzada Cross
フィリップ3世の盾紋
1550年前後、スペイン人たちは、メキシコと南米で巨大な金山・銀山を発見しました。
スペインは、メキシコとリマとスペイン本国に造幣所を作り、大量の金銀貨を発行しました。
この頃のコインは、金銀を板状に延ばし、定められた重さに切断し、両面に刻印したものす。 その形態から、『コブコイン(cob coin)』と呼ばれていました。 「コブ」は、スペイン語の「Cabo de Barra(棒の切れ端)」を略したものです。 表面にはフロレンスの十字、裏面には国王の盾印が刻まれています。
あまりもの大量の金銀貨の登場で、ヨーロッパの貨幣価値が3分の1に激減しました。「価格革命」と呼ばれています。
1750年ころまでこの形態のコイン(コブ・コイン)が続きました。
2011.3.6