露 銀
露 銀
17〜19世紀
上から 1.40g,7.7mm / 1.06g,6.9mm / 0.50g,6.5mm
江戸時代の銀貨は、重さが固定ではなく、常に重さを量って使うものでした。
重いものは150グラムを超えるものでしたが、軽いものは1グラム以下のものまでありました。
大きいのは「丁銀」、小さいのは「豆板銀」または「小玉銀」、そして最も小さいのは「露銀」と呼ばれました。
秋の早朝に草花の先端についている小さな水玉、「露(つゆ)」に似ているからついた名です。
”露銀”は”ろぎん”と読むものでしょうが、”路銀”とも聞こえるため、"つゆぎん”と呼びたいところです。
ところで、こんな小さな銀貨ですが、上の最も小さいものでも銭に交換すると16文にもなります。 そば一杯の値段です。 現代の10円銅貨よりはるかに価値があったようです。
2011.3.6