元和通宝
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元和通宝 2.7g 23.3mm
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慶長6年(1601)、徳川幕府は、小判座と銀座を創設し、全国統一の金貨と銀貨を発行し始めました。 しかし、小額の銭に関しては、中世以来の渡来銭がそのまま使用されていました。
その後、慶長11年(1606)に「慶長通宝」、元和3年(1617)ころに「元和通宝」を発行しましたが、大量発行に至らず、試作の域を出ませんでした。
上の画像は「元和通宝」です。
銭文は特徴的です。 雄大さと穏やさが同居してるように見えます。 後水尾天皇の御宸筆との説もあります。
「和」の字の初画が大きく飛んでいます。 風にさらわれた帽子のようです。
徳川幕府が、日本固有の銭を大量に発行したのは、寛永13年(1636)の「寛永通宝」からです。 「慶長通宝」と「元和通宝」には公的な記録がありません。 徳川幕府の発行ではない、とする説も有力です。
慶長通宝は中国銭などとともに出土されることがあるため、通貨として使われたことは確かなようですが、元和通宝の出土例はないそうです。 そのため、元和通宝が通貨として使用された可能性は低いです。
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慶長通宝 2.3g 23.5mm
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2011.2.16