二つに切って使ったペニー銀貨

12世紀のイギリスのペニー銀貨

8〜13世紀ころ、西ヨーロッパで発行された貨幣はペニー銀貨だけでした。およそ1グラムの薄い銀貨です。
庶民の1日の生活費が3〜4ペニーくらいでしたから、現代人感覚ではペニー銀貨1枚は数千円といったところでしょうか。
貨幣は、主に兵隊の給料や、納税のときに使われました。日常生活の買い物にまで使われることはあまりありませんでした。
が、それでもときにはペニーより小さなコインも必要だったでしょう。そのようなとき、何と、貨幣を半分に切って使うことがありました。


2010.4.25