ペルガモン王国のコイン

ペルガモン王国のCistophoric銀貨
表:箱の中に入ろうとする蛇。周囲に蔦の花輪。
裏:からみあう二匹の蛇。左にEΦE(エフェソス)。
前202〜133年、12.5g 29.5mm

ペルガモン王国は、前3〜2世紀に小アジアの西南部で栄えていた国です。
前262年にセレウコス朝から自立して、ローマと結びました。
ヘレニズム文化が栄え、首都に建てた図書館のためにパピルスが品不足となり、羊皮紙を多く生産したことでも有名です。「羊皮紙」を意味するヨーロッパの単語もこの国の名が語源になっています。
Pergamena[伊]、Pergament[独]、Pergamino[西]などがそうですし、Parchment[英]、Parchemin[仏]もこの変化です。

前133年に、最後の王が領土をローマに献じたことで、王国はなくなりました。

2008.7.9