プトレマイオス王朝の銅貨

プトレマイオス王朝の銅貨
35.3mm 34.8g

  紀元前323年、アレクサンドロス大王が死去すると、武将たちが後継者争いを行いました。
  そのうちの一人がプトレマイオス(1世、救世王)です。 彼はエジプトを中心に、パレスティナ、キプロス、小アジアの一部などを支配する大王国を開きました。
  王国は、アレクサンドリアを首都とし、代々プトレマイオスを名乗る王が豊かな国土を治めました。
  このコインは、1世の孫の3世(慈恵王)(在位前246〜221年)が発行した銅貨です。 厚さが5ミリもあるずしりと重い銅貨です。
  表はゼウスです。老神の顔の表情とヘアスタイルが見事です。
  裏はプトレマイオス王朝のシンボルの鷲です。猛々しい姿です。雷電(Thunderbolt)の上に乗っています。両側の文字は、「ΠΤΟΛΕΜΑΙΟΥ ΒΑΣΙΛΕΩΣ(プトレマイオスの王)」です。

  プトレマイオス3世の6代後の女王クレオパトラ(在位前51〜30年)のとき、王国は滅亡し、ローマの属州となりました。

2006.12.10