南太平洋の貝貨


  南太平洋の貝貨
  南太平洋の島々では、つい最近まで、貝の貨幣が使われていました。
  貝の素材と加工方法は、さまざまです。
  いろんな島で、いろんな種類の貝が、いろんな方法で加工されて、貨幣として使われていました。
  円筒形や、ドーナツ形などもありますが、上の画像は、そのようなものの一種でビーズ編みです。 ニューアイルランド島付近で使われていたものです。
  貝がらを小さく切りとり、大きさをそろえ、穴をあけ、紐に通しています。
  貝の大きさは、直径5ミリ前後。 1連に20個ずつ通されています。 重さは1連で2.1〜2.2グラムという軽さです。

  パプアニューギニアの現在の貨幣単位は「キナ」ですが、これは真珠貝を意味します。

【参考】秋道智彌ほか編、「ソロモン諸島の生活誌」、明石書店、1996

2006.7.10  2007.5.23 update