アラム文字のコイン
ナバテア王国の半オボロス銅貨 (BC9〜AD40)
ナバテア(ナバタ)王国は、紀元前2世紀から紀元3世紀ころに栄えた隊商国家です。
首都ペトラは、岩で囲まれた古代都市の遺跡として、世界遺産となっています。
このコインは、ナバテアの最盛期のアレタス4世(在位BC9〜AD40)と、シャキラート王妃が刻まれています。 エルサレムとは200Kmの近さで、まさにキリストが活躍していた頃のコインです。
裏面には、豊穣角に囲まれたアラム文字で、(アレタス)、(シャキラート)と、王と王妃の名前が刻まれています。 アラム文字は、後のアラビア文字などの基礎になるなど、重要な役割を担った文字です。 キリストが使った文字は、このアラム文字とされています。
(アラム文字は、吉川弘文館「世界の文字の図典」を利用しました)
3.6g, 17〜18mm
2005.10.23 2006.5.31 update