東北製の琉球銭
東北地方の鋳写し鐚銭〜大世通宝
「大世通宝」は、15世紀の中ごろ、琉球の王朝が発行した貨幣です。
一方、16〜17世紀初頭にかけて、九州や東北地方などで、盛んに銭が生産されました。 これらの日本製の銭は、中国などの銭を型にとって鋳写したもので、「鋳写し鐚銭」と呼ばれています。
上のコインは、琉球の「大世通宝」を模して東北地方で鋳造されたものです。 赤みがかった銅質、面文のぼけぐあい、磨り減ったような背の様子などが、東北鐚の典型です。
3.3g, 22.5mm
2005.10.23