安息は大月氏の西数千里ばかりのところにあります。 その習俗は、土着して田を耕し、稲麦をうえています。葡萄酒があります。 城邑は大宛のそれのようです。大小数百城邑で、地は数千里四方にわたっています。 最も大国で、嬀水に臨んでいます。 市の民があって商売しています。 車と船を用いて近傍の国にゆき、あるいは数千里の遠方まででかけます。 銀で銭をつくり、銭の模様はその王の顔です。王が死ぬと、銭をあらためて新王の顔の模様にします。 皮革に横書して記録します。 その西は条枝(シリア)で、北には奄蔡・黎軒(ローマ)があります。 ・・・ 『史記・大宛列伝』 |
| ミトラダテス1世のドラクマ銀貨 (BC171〜138) 表:王の像。耳覆いのついたヘルメットをかぶっている。 裏:弓を持つアルサケス1世椅像。 3.2g 19.5mm | ||
| フラータケスのテトラドラクマ銀貨 (BC2〜AD4) 表:王の像。 裏:座している射手。弓は王権のシンボル。 11.5g 25.9mm | ||
裏面の銘文 : 上:ΒΑΣΙΛΕΩΣ ΒΑΣΙΛΕΩΝ (諸王の王) 右:ΑΡΣΑΚΟY ΕYΕΡΓΕΤΟY (アルサケスの、善をなす) ΑΙΤ (セレウコス暦311年=西暦紀元前2/1年) 下:−−−−−− ΔΙΚΑΙΟY (正義を行う) 左:ΕΠΙΦΑΝΟYΣ ΦΙΛΕΛΛΗΝΟΣ (神の化身の、ギリシャ愛好の) | |||
| オロデス2世の銅貨 (BC57〜38) 表:王の像。 裏:4つの塔。 2.0g 13.3mm | ||
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ヴァルダネス2世のテトラドラクマ銀貨 (AD55〜58) 表:王の像。 裏:立っているTycheから王権を受け取る座った王。王の頭の前に「ZΞT」の文字があり、これはセレウコス暦367年(西暦55/56年)を意味している。 11.4g 27.2mm | ||
| ボロガセス3世のドラクマ銀貨 (AD148〜192) 表:王の像。 裏:座している射手。 3.6g 18-20mm | ||
| エラム王国のテトラドラクマ銅貨 (AD1〜2世紀) エラム王国は、パルティアが衰退した頃にバビロニアの東側に自立した国です。後にササン朝ペルシャに併合されました。 14.1g 26-28mm |
BC247ころ アルシャク、パルティアを建国。 BC228 セレウコス朝が侵入。 BC123-87 ミトラダテス2世。パルティアの最盛期。 ヘカトンピュロスからクテシフォンに遷都。 「王中の王(バシレウス・バシレイオン)」を名乗る。 BC53 ローマのクラッスス将軍を敗死させる。 この後、ローマとは8次にわたる戦いを行う。 AD207ころ 内紛が起き、国が二分する。 AD226 ペルシャ王アルダシールにより滅ぼされる。 |