古代のニセ金

  古今東西、コインが発行されているところには、必ずのように「ニセ金」もありました。 古代のギリシャ、ローマも同様です。
  本物と比べると一目瞭然なのですが、たくさんの本物の中に少しだけ混ぜて使ったのでしょうか、または暗がりででも使ったのでしょうか。


● アテネ 紀元前5世紀 テトラドラクマ

本物とは同じ大きさですが、本物は16〜17gの銀貨、これは12.2gの銅貨です。
本物は「古代ヨーロッパの神々」にありますから見比べてください。
12.2g 22-24mm



● ローマ共和国 紀元前1世紀 デナリウス
紀元前87年にローマ市が発行したデナリウス銀貨のニセ金。
表はユピテル(ジュピター)の像、裏は4頭立ての戦車。
大きさも重さも本物と同じですが、黒いパテーナ(錆)を見ると材質は銅のようです。
この当時のデナリウス銀貨も「古代ヨーロッパの神々」にあります。
3.9g 17-19mm


● ローマ帝国 紀元後3〜4世紀?
ローマ帝国も3世紀になると、スペインの銀山が枯渇したことなどから、品質が悪くなり、また慢性的に貨幣不足となりました。
地方(特に西方)ではそれを補うべく、民間でより品質の悪い貨幣が発行されたそうです。 早く言えばニセ金です。
3.4g 16-17mm



2004.7.25