コインの世界小史

西 洋 東 洋 日 本
前10世紀
ころ
古代エジプト文明では、金より銀の方が貴重だったという説もある。
紀元前10世紀ころ〜紀元後15世紀では、
金銀比価は1:10〜12でほぼ安定。



宝貝が使用される。
 
       
前7世紀 リディアのエレクトロン貨
670 リディア、エレクトロン貨を発行。
空首布

空首布が使用される。
 
前6世紀 ギリシャ世界の銅貨
ギリシャ、銀貨を発行(アルカイック時代)。

 ⇒ギリシャのいるか・矢じり型のコイン
   
前5世紀 アテネのテトラドラクマ銀貨
ギリシャ・フェニキア・ペルシャ世界で銀貨を発行
(〜前1世紀まで、クラシックヘレニズム時代)。
斉の刀銭、趙の布銭

戦国の各国、刀銭・布銭などを発行。


 ⇒斉の刀銭、趙の布銭


 ↓ガンダーラのベンドバー銀貨

  
 
前4世紀 アレクサンドロスのテトラドラクマ銀貨
アレクサンドロス大王、テトラドラクマ銀貨を発行。

小額の青銅貨が発行される
(貿易目的のコインから日常生活のコインに進化)。
 
前3世紀
260 ローマ、自国の貨幣制度制定。

BC3〜BC1世紀、ケルト人がギリシャの模倣コインを発行

 ⇒ケルトの銀貨
秦の半両

221 秦の始皇帝、半両銭に統一。
 
前2世紀 カルタゴの銅貨



 ⇒カルタゴの銅貨
前漢五銖

119 漢、五銖銭を発行
(7世紀まで中国の標準貨幣となる)。
 
前1世紀 ローマのデナリウス銀貨

ローマのデナリウス銀貨、地中海世界に流通。
   
紀元
1世紀

ローマから東方(インド)へ、金貨流出。

 ⇒ローマのアス銅貨
新の貨布

7〜23 新、王莽の貨幣改革。
 
2世紀

シルクロードを使った東西交易が行われる。
 
3世紀
スペインの銀山が枯渇し、ローマでインフレ進行。

 ⇒カラカラ帝の銀貨


後漢末より、貨幣経済が衰退する

 ⇒呉の大泉当千
 
4世紀
301 ローマ、ディオクレティアヌス帝が最高価格令を発布。

 ⇒ディオクレティアヌス帝の銅貨



 ⇒後趙の豊貨
 
5世紀
476 西ローマ滅亡し、貨幣経済衰退。

 ⇒西ローマの銅貨



 ⇒宋の四銖
 
6世紀 ササン朝ペルシャのドラクマ銀貨



 ⇒ササン朝ペルシャの銀貨
北周五行大布



 ⇒北周の五行大布
 
7世紀 東ローマのソリダス金貨
695 イスラムのコイン改革。偶像を廃したデザインに統一。
フランク王国やイングランドのアングロサクソン族などが貨幣を発行。

 ⇒東ローマのソリダス金貨
唐の開元通宝

621 唐、開元通宝を発行
(19世紀までの東アジアの標準形となる)。
 
8世紀
755 フランス、小ピピンの通貨改革(銀本位制)。

 ⇒ランゴバルド族のトレミシス金貨


 ⇒唐の乾元重宝
和同開珎

708 和同開珎発行。
9世紀

 ⇒イスラム帝国のディルハム銀貨
 

 ⇒寛平大宝
10世紀
ドイツ、ポーランドなどでも貨幣を発行するようになる。
 ⇒ビザンツ帝国の銀貨
宋の宋通元宝
968 宋、宋通元宝を発行

10〜13世紀、宋銭が大量に発行され、東アジアで流通。


958 最後の皇朝銭発行。

 ⇒延喜通宝
11世紀
西ヨーロッパで商業復活。

 ⇒クヌート大王の銀貨

1023 宋、最初の紙幣(交子)を発行
このころ宋銭発行の最盛期。

 ⇒宋の元豊通宝
 
12世紀
12〜13世紀、西ヨーロッパで銀山の開発が盛ん。

 ⇒イスラムのディーナール金貨




 ⇒宋の宣和通宝
 
13世紀
モンゴル帝国出現の影響で、貨幣経済が盛んになる。
1251 フィレンツェ、フローリン金貨を発行。
1284 ヴェネツィア、デュカート金貨を発行。
 ⇒イギリスのペニー銀貨



 ⇒西夏の光定通宝
13〜16世紀 宋銭・明銭を輸入して使用。
14世紀



 ⇒ヴェネチアのダカット金貨

モルジブ諸島の宝貝が、インドやアフリカで使用されるようになる。

 ⇒元の至正通宝
島銭



 ⇒島銭
15世紀
ヨーロッパで地金不足のため、通貨不足になる

 ⇒ナポリのグロッソ銀貨


1408 明、永楽通宝を発行
琉球の大世通宝
1485 大内氏の撰銭令。


 ⇒琉球の大世通宝
16世紀 メキシコ・ペルーから大量の銀が流入し、
インフレとなる(価格革命)。

1520ドイツ、大型のターレル銀貨発行
(以降、ヨーロッパで大型銀貨の発行が盛んになる)。
 ⇒ドイツのグロッシェン銀貨
馬蹄銀

明・清のころ、銀の地金が秤量貨幣として使用される。
改造鐚元豊通宝 永楽通宝の使用が盛んになる。

各地で宋・明銭を模した貨幣(鐚銭)が作成される。

戦国大名が金山・銀山を開発する。
17世紀 1601 イギリスの東インド会社、インドで銀貨を発行。
1626 オーストリー、レオポルド大公結婚記念銀貨を発行
(世界最初の記念コイン)。
1694 イングランド銀行、銀行券を発行。
 ⇒オーストリーのターレル銀貨


 ⇒朝鮮の常平通宝
寛永通宝
1601 江戸幕府が金貨・銀貨を統一、慶長金銀を発行。
1636 寛永通宝発行。
1661 福井藩、藩札を発行。
18世紀
1712 ロンドンの造幣局長ニュートン、金銀比貨を1:15.21と定める。

1794 アメリカ、1セント銅貨発行。

産業革命後、各国の貨幣の品質が均一化される。

 ⇒フランスの1/10エキュ銀貨
イギリス、インドの銀を収奪
(古代以来の金銀の西から東への流れが逆転)。

 ⇒清の乾隆通宝
徳島藩札

各地で藩札が発行される。

貨幣の品質低下。

 ⇒徳島藩札
19世紀 メキシコの8レアル銀貨(貿易銀)1816 イギリス、金本位制度採用(他の国も続く)。
19世紀半ばより、紙幣が一般化する。

 ⇒メキシコの8レアル銀貨(貿易銀)
清、アヘンの流入で銀が流出。

 ⇒太平天国の貨幣
天保小判

1858 開国で小判が流出。
1871 円・銭単位の近代貨幣発行。
1882 日本銀行設立。

 ⇒天保小判
20世紀

1931 世界的に金本位制崩壊。

 ⇒イギリスの1ペニー銅貨
孫文

1910 中華民国、銀本位制採用(〜1935)。
 ⇒中華民国の十分白銅貨



 ⇒50銭銀貨



 ⇒アメリカの独立200年記念50セント



 ⇒香港の2ドルコイン


1964 オリンピック記念コイン発行、
コイン収集ブームが興る。
21世紀

2002 ユーロコイン全面的に使用開始。
  樋口一葉の5000円札
 ⇒新しい五千円札
(日本銀行のHPより)

参考文献
 朝日百科、「世界の歴史・貨幣からみた世界史」、1991
 その他たくさんの資料を参考にしました。


2002.11.24